南仏、ヴェゾンの近くを一日回った時、ミシュランの緑ガイドの中で、ほんの一行二行だけ記述されていた教会を訪ねてみた。
田舎道を走っていくと、なだらかな畑の丘にぽつんと鐘楼がたっている。どうやらあれが「Chappele Notre Dame d'Aubune」らしい。
バスではとても入って行けない農道を上って建物のそばに到着。しかし、鐘楼があるにもかかわらず、どうも教会には見えない建物だ(写真上)。
教会らしい正面入り口は、あとから建築された家によって完全にふさがれて見あたらない。
かなり歴史がある建物であるのはひと目でわかる。
鐘楼に組み込まれたロマネスク風のコリント様式ともとれるデザインの柱は見るからに中世風。緑ミシュランには見るべきものとしてこの12世紀の鐘楼を紹介していたのだ。
裏へまわってみると(写真下)、これは完全にロマネスクの美しい外壁が残されていた。