南フランス、ユゼスの街で食べたタルタルステーキがこれ。
「タルタルソース」はかかっていません(笑)
その昔、チューリヒのレストランで「タルタルステーキ」というメニューを見つけた時、私の頭にうかんだのは一般的日本人が思い浮かべるような「(卵とマヨネーズで出来た)タルタルソースがかかったステーキ」であった。
注文をうけたウェイターが、一瞬「ふうん?」という表情をしけれど、当時はその理由が分からなかった。
しばらく待っていると ・・・血色も真っ赤な生肉のミンチ!が厨房を出発。「へえ、こんな料理があるんだ」と見ていると、それがだんだん我々のテーブルの方へ向かってくる。
ついにその皿が、間違いなく自分の前に置かれた時の私のびっくり!をご想像下さい。
そうなんです、ヨーロッパでは「タルタルステーキ」は生肉のミンチを指すのです。
「げえぇ〜こんなのたべられなぁい!」と思ったのも束の間、それから・・・私はこの洋食版ユッケが大好きになり、この秋もフランスで二度ほど注文いたしました。
パリの「グランキャフェ」でウェイターさんが「それはぁ、生肉ですがお分かりですね?」とわざわざ忠告してくれるのだけれど(笑)。
あ、そうか、あの時チューリヒのレストランでウェイターさんは「日本人が生肉ステーキ食べるのね?」という表情をしたのだったんですね。さらに「でも、言葉もわかんないだろうから別に忠告しないけど」とも思ったのでしょうか(笑)。