マドリッド12:30発の飛行機でアムステルダムへ、乗り継いでJAL便にて成田へ向かう。
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きのう、サンタアンナ広場からアーチャ駅近くのホテルへ戻る途中、建物の外壁にあったモニュメント。よく見ると、ロシナンテに乗ったドン・キホテとサンチョ・パンサではないか。
一緒にいた方に読んでいただくと、1605年に、ここで「ドン・キホテ」がはじめて出版されたことを記念しているのだそうだ。
17世紀はじめの建物ではないのはすぐわかるから「この場所でした」という案内なのだろうが、「世界で聖書の次によく売れた本」と言われる作品がここから世に出たのか、と思いをはせる。
セルバンテス自身は当時人気作家でもなかったので、版権も安く譲ってしまっていた。つまり「ドン・キホテ」の出版によっても彼の生活は楽にならなかったということである。