ミラノより朝7時のルフトハンザでパリへ。
今晩21時パリ発の大韓航空に乗る予定なので丸一日の乗継となる。
これは無駄ではなく、わざわざこのように飛行機を手配したのだ。
プラハとイタリアをめぐる8日間の旅行ではあるが、最後にちょっとだけでもパリを見るチャンスをつくろうと思ったのである。
一生一度しかヨーロッパに行かないかもしれない人ならば、少し頑張ってもらってパリを見てもらおう。
この乗継の工夫が、これから先の人生にきっと楽しみを与えてくれる。
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ミラノの飛行機のチェックインには少々苦労した。
大韓航空の予約とパリへのルフトハンザの予約を別々に取らざるをえなかったので、この二つのフライトに継続的に荷物を預けるのを最初ルフトハンザが了承してくれなかったのだ。
諸所交渉の後、OKが出てほっとした。
※だが・・・ちょっとした予約ミスがあり一部の荷物がパリの空港で出てきてしまったのが、その仔細は省きます。
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朝8時半、パリのド・ゴール空港第一ターミナルに到着。
手違いで出てきてしまった荷物を第二ターミナルに預け、郊外電車でパリ市内へ向かう。
今日は雨模様なので地上道路は混んでいると思ったからである。
郊外電車のルートをにらんで、最初に見てもらうのはノートルダム大聖堂が効率的と判断した。 はじめてのパリの風景として目にしてもらうのにいちばん良い風景のひとつであろう。
雨であってもその美しさにかげりはないし。
聖堂の中に入って、この写真の中央祭壇に近づいて行った時、不意にパイプオルガンが鳴り出した。さらに聖歌隊が歌いはじめた。
観光客のぞろぞろ歩く聖堂だが、その瞬間に大聖堂は本来の姿「神の家」となった。
この荘厳さに期せずして出会えただけでも、今日、パリに寄った甲斐がある。