パリから夜の帰国便に乗る日。
午前中、テニス愛好家夫妻のリクエストを受けてブローニュの森にあるローラン・ギャロスのセンターコート見学ツアーへ参加。
ここはテニス四大大会の会場だが、ウィンブルドンなどのほかとは違い、唯一赤土のクレイ・コートを使っている。それゆえ、他の大会で好調だったプレイヤーもここでは同じようにいかない。そこが面白い。
と、その程度の知識だけで見学に行った素人の小松だったが、それでも充分面白かった。
TENESEUMと名づけられた博物館では、過去の名試合を自分で選んでビデオで見ることも出来る。アンドレ・アガシが長髪のヒッピーのようなスタイルでプレーしていたのも、面白くおしえてもらった。
午前11時からの見学時間に集まったのは20人ほど。喋る言葉も肌の色も様々だったが、それぞれがテニス大好きで、そのほとんどが自分でもプレイする人だろうと思われた。
記者たちが報道するエリア、テレビで中継されるインタビュールームを通る。テレビで見ていた「あの席」にかわるがわる座っては記念撮影。
一位の賞金額が100万ユーロ=現在レートで約1億3千万円。これを受け渡しするための特別な部屋もあった。
しかし、なんと誰もが立ってみたかったのは、この写真のセンターコートだろう。
甲子園さながらに「ローラン・ギャロスの土」でもお土産にしようと触ってみたけれど、思ったよりも土の層は固く、鎌でも使わなければ掘れそうになかった(笑)。
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午後、パリで頼りにしている方にお願いしてレストランを探してもらい、今回の旅最後の食事をゆっくりと楽しむ。
これが、じつに意外な場所だったのである。
仔細は明日の日記にて。