午後4時過ぎ成田空港発のユナイテッド航空は、日付変更線を超えるので出発同日午前9時半にサンフランシスコ到着。
乗り継いで15時頃ラスベガス到着。
空港から三時間走って、ピーチスプリングスにあるウアラパイ・ロッジ泊。明日、グランドキャニオンの底にあるハバスパイ村へ行く為に出来るだけ近くのホテルにしたのである。
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サンフランシスコの空港にもSUSHIを売っている。
漢字で「寿司」とは表現したくない、「SUSHI」の方が相応しい。
しかし、美味しくないわけではない。
メニューも味付けも「違う」のである。
この写真のドラゴン・ロールは、なるほど竜に似せてある。
カリフォルニアロールのようにアボカドを使って、うなぎを巻き込んである。
「え〜?こんなの寿司じゃないよ、ニセモノだよ」
と言いたくなる日本人もいるけれど、「寿司」が、国際料理の「SUSHI」になっていくのを、日本人は喜んで良い。
世界中でいろいろな発達をとげたSUSHIは、人々が日本に目を向けるきっかけになってゆく。「いつかJAPANで本物のSUSHIを食べてみたいなぁ」と思うひとも増えてゆくだろう。
ただし、そう思った外国人が日本へやってきて本物の「寿司」をおいしいと感じるかは分からない。
中国へ行った日本人が「本場のラーメンを食べたい」と言うのに似ている。実際に中国で食べた日本人は異口同音に「日本のラーメンの方がおいしい」と申されまする。
たとえば、ドラゴンロールが大好きな外国人が日本に来て「寿司屋」に行くとする。
「ドラゴンロールください」とオーダーしても、もちろん日本の寿司屋には存在しない。板さんが似たようなメニューとしてアナキュウを食べさせてくれたとしても、「やっぱりサンフランシスコのドラゴンロールがおいしい」と言うのかもしれませぬ。