アイスランドの首都レイキャヴィクから三十分ほど郊外にあるヘトリス発電所。
見学している時、思いがけず日本の兜が飾ってあるのに出会った。
ここで稼動している発電機二台を納入した日本企業がプレゼントしてくれたのだそうだ。この写真のガラスの向こうに、東芝と三菱それぞれのマークをつけたタービンが確認できた。
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帰国後調べてみると、地熱タービンの分野では日本製がなんと70%を占めているということだった。硫化水素などの腐食に耐えうる製品を作る技術においては、火山国・日本に勝る国はないらしい。
アイスランドと同じく地下浅いところまでマグマが出てきている日本は、潜在的な地熱量は世界第三位(一位アメリカ、二位インドネシア)だそうだ。
しかし、それは現在ほとんどまったく活用されていず、地熱発電量は日本全体の発電量の1%にも至っていない。
※フィリピンでは全発電量の20%にもなっている。
日本には世界一の地熱発電用タービンを造り出す技術がありながら、外国でしか活用されていないという事である。