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ヴァトナ氷河でスノーモービル
2009-08-07
08:20キュルクバイヤルクロイストゥルのホテルLAKI出発

10:25ヨークルサルロン湖到着。
10時からの氷河湖クルーズの予定だったが、途中で昼食を買ったりしているうちに遅くなってしまった。電話で確認してもらうと、「今日はどんどん船が出ているから大丈夫」という事だった。
到着してみると、どこへ行っても人の少ないこの国にしてはえらくたくさんの観光客が集まっている。
10:55からの船に乗れることになった。

氷河湖へ到着する少し前から山裾には巨大な氷河が流れ落ちているのがいくつも見えていた。橋が前方に見えてきたあたりで前方には氷河湖からの薄い霧が立ち上がっている。

川を渡る時に湖のほうをみると「おお!」と目を見張る巨大な氷塊がいくつも浮かんでいるではないか。

乗船を待つ湖畔。
モレーン(氷河が作り出した粗い砂の小山)の上に登って見とれていると、ところどころ深い藍色を押し包んだ氷塊はゆっくりと目の前を流れてゆく。
突然大きな水音が響き流れる氷塊がぐるんと大きく回転した。

水陸両用車は四十人ぐらい乗船できる。
赤いライフジャケットをひとりひとりに装着。しばらくガタガタ道を走ってざぶんっと湖の入り、すうっと湖面を滑りだした。

霧がうすく低く流れている。
そんな中から予想もつかない造形の青白い氷が次々にやってくる。遠くには十メートルはあるだろう氷の尖塔が見える。水面から上であの高さなのだから、水面下はどれほど巨大なのだろう。

ガイドが説明し始める。小松の聞き取りなので内容の確かさは保障しませんが、だいたい以下の様な話。
「この湖はそんな古いものではありません。たった七十年ほど前から氷河が後退して出現したものです。氷河は一日20メートル程も割れて流れ出すことがあります。近年はその大きさが大きくなっています。 氷塊は強風が吹くと吹き寄せられて湖面にほとんど見えなくなってしまうこともあります。巨大なものがそのまま海に流れ出すことは少なく、多くはこの湖にあるうちに解けてしまいます。
 007映画「Die another day」の撮影がここで行われました。登場する氷の宮殿はどこ?と、質問する方がありますが、あれはコンピューター・グラフィックです(笑)。
アザラシも17頭ほど確認されていて、この湖で子育てをします。」
 氷塊をハンマーで小さく砕いて食べてみるように勧めてくれる。
「およそ一千年前の氷です。たぶん皆さんが今まで食べたものの中で一番古いものになるでしょうね」

45分ほどでクルーズ終了し、買い込んできいた昼食を食べる。たくさん観光客の来る場所だが大きなレストランなどは全くないので、食べ物を売っているカウンターはとても混んでいる。買ってきておいてよかった。
12:20バス乗車。


**
12:45国道一号線を少し入ったパーキングにて、スノーモービルツアーの会社の車と待ち合わせ。

よりしっかりした4WD二台に分乗。
車はどんどん山を登っていき、下の国道から見ている時には予想もしなかったたくさんの湖が山の上にあったことに気付く。
それぞれがちがった色をしていて美しい。

いくつも湖を見て上にあがっていくといつしか雲の中。
視界がわるいが、ドライバーにとってはなれた道なのだろう、スピードはそれほど落とさずにどんどん進む。

白い視界が晴れたり曇ったりが何度か続いた後、突然、ゆるく傾斜した広い氷の斜面が見えてきた。その上に、我々の乗るスノーモービルがすでに整列しているではないか。

車を降りたところの小屋にはオレンジのつなぎがたくさん用意されている。すでに朝のグループが使ったのだろう、湿っぽいものも多いけれど、そんなのを気にするのは日本人のグループぐらいのもの。一緒にきたイタリア人は躊躇せずにどんどん着替はじめる。

ヘルメットは借りる。
手袋、靴は自前のものを使っても良い。めがねをつけていても大丈夫だが、小雪が顔に当たって痛い時もあったのでゴーグルがあると良い。

インストラクターが操縦法を教えてくれる。
アクセルはグリップを回すバイクとは違う。
右の親指で絞るレバーがありそれを調節する。これが結構硬く、また日本人に短い親指にはけっこうたいへんでもあった。

免許は日本の普通免許があればOK(といっても全然確認しないのですが)。実際の運転は車とは全く違うので、あまり関係ない。
バイクを運転した経験のある人はより早く慣れることが出来るだろう。小松も大学時代から長くバイクにのっていたのがこんなところで役に立った。

インストラクターが先頭と最後を走り、我々は二人ずつタンデムで操縦する。スピードは二十キロぐらい出したほうが安定すると言うけれど、夏の凍った雪は結構難しいと感じる。

それでも十五分位走り、広大な氷原を楽しめるようになってくると、アイスランドに来ている事がしっかり感じられるような気がした。
ガイドブックの写真を確認して写真を撮って回るだけでなく、できるだけ対象に近づき理解しようとする努力が、ほんとうの旅には必要。アイスランドではしっかり歩いたりスノーモービルに乗ったりという体験がまさに「理解しようとする努力」にあたるのかもしれない。

終了して小屋に戻ると、今度はフランス人たちがたくさん待っていた。人気のツアーなのだ。
再び4WDに分乗し、
15:45出発した駐車場にて、我々本来の車に戻る。

16:30〜45フィヤットラ氷河見学
ここも持っていた日本語ガイドブックには言及されていない場所で、ヒャルティさんの「行くかい?」というお勧めあってこそ見ることの出来た場所である。
※《手造の旅》写真集でご覧ください。

17:00〜30クヴィアウル氷河湖
ここもまた未知の場所だった。駐車場からしばらく歩くと氷河の舌先と湖が見えてくる。ティラミスのチョコレート粉のように砂のかかった氷河の断面がおもしろかった。

17:40スカフタフェットルインフォメーションセンター
1996年に起こった氷河の下の火山噴火による大土石流の実写フィルムは必見だろう。自分が今居る場所が実際どんな土地なのか、はっきり理解できる。
1950年代に氷河で遭難したパーティの品物が、近年約半世紀後に発見された。ぼろぼろになった衣類や古い登山用品など、その展示も目をひいた。

この場所からスヴァルティ・フォス=黒い滝まで、徒歩なら40分と聞いていた。ここはアイスランドの旅企画を検討し始めたとき、見ていた資料の写真でもっとも目を惹いたものだった。
アイスランドに行ったら是非見たいと思っていたものだった。
少々歩くとしても行ってみようと思っていた。

幸いドライバーさんの上手な交渉で、少し上の駐車場まで車で上っていけることになり、滝まで片道一キロほど歩けばOKとなる。

その一キロ、橋をわたり丘へ上ると海が見下ろせるすばらしい景観の道。そして、しばらく行くと、やっと見たかった黒い滝が見えてきた。

玄武洞の様な柱状節理の岸壁を落ちてくる滝はほんとうに美しい。
遠くから見ているだけでは満足できず、小松ひとり走って滝のふもとまで往復してしまった。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/xoopsgallery/view_photo.php?xoops_imageid=704&set_albumName=album24&id=svarifoss_001
※《手造の旅》写真集アイスランドのトップ写真にしています。
18:45バス乗車

ここからアイスランド最南端デルホラエイまで、結構な距離を走る。ホテル・デルホラエイ到着はなんと20:50。野中の一軒屋という風情だったが、各国からの宿泊客でいっぱい。
遠く最南端の奇岩が海に突き出しているのが見える農場の丘に位置し、なかなか良い雰囲気である。



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