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知られざる火口湖
2009-08-06
15:25HNAUSAノイスラpollurポットラー(火口湖)
オフロードの道から100メートル以上はそびえたつ火口の縁。そこへ車に乗ったままで上がっていけるとは思わなかった。

十二人と重いスーツケースを積んだ四輪駆動車は力強く急なでこぼこ道を登り始める。時折より急な坂の前で止まりギアを低速に入れなおし、うおうんうおんとエンジンを鳴らして乗り越える。車内は横に縦にゆさぶられ、何度もお尻が飛び上がる。

目の前にそそり立つように思われた道の上に空が見えてきたと思うと、不意に尾根に到達する。想像だにしなかった巨大なクレーターがはるか下まで口をあけた。さらにその下には目の覚めるような美しい火口湖がある。この衝撃をどうやって伝えられるだろう。

尾根での雨風はより強い。
突風車を揺らす。
ドアを開けると吹き飛ばされそうな風が体を押し、叩きつける雨粒があられのように頬を打ちつけてきた。

襟を上げ、フードを押さえ、強烈な風に吹きさらされながらもふらふらと火口湖のリムを一人歩いていく。赤い崖に取り巻かれた火口湖。それをどうしても見下ろさずにはいられない。
それだけの圧倒的な迫力で存在する。

今はこの世界に我々だけが取り残されてしまったかのような気持ちになる。

**
この日は長い一日だった。

9時レキャヴィク出発。

10:40一昨日見かけたヘットリス地熱発電所の前を通りかかると、ドライバーガイドのヒャルティさんが「ちょっと見ていくかい?」と言うのでもちろんお願いする。
無料で15分ほどの簡単なツアーをしてもらうことができた。もくもく煙を吐く大地で日本製の二台の大型機械が活躍しているのを発見して嬉しくなる。
※この場所についてもまた改めて

11:45アルネスのガソリンスタンド兼コンビニの様な店で今日の昼食買出し。

12:15ヒョールプ(英語だとHELPの意味)の滝にて屋外ランチ。
この滝の存在もヒャルティさんに教えてもらうまで全く知らなかった。
かつて何日も溶岩原野を旅して島の北から旅してきたバイキングの一行を水不足から救ったのでこの名前がつけられたのだそうだ。

14:00スルタタンケダム通過
このあたりから雨がどんどん強くなってきた。オフロードに入り、雨水がつくる川が道を横切るようになっていく。

15:25ノイスラ火口湖、この写真の様子です。

15:40リョーティ火口湖、これまた驚愕の火口湖。

16:10ランズマンアロイガル川湯温泉到着。
本日の最大目的地である。雨は相変わらず強い。気温も低いので多くのツアーメンバーはワゴン車のスタンドでお茶を買ってきて休憩。小松を含めた三人のみがお湯に入りに行く。
17:10まで約一時間の滞在だったが、荒天の中がんばってきた甲斐のある温泉体験であった。

18:30エルドギャウにてトイレストップ
溶岩がギャウの間を走ってつくりだした荒涼たる景観。
何もない谷にぽつんと整備されたトイレだけはあるのがアイスランドらしい。

この後道は下りに入り
20:20キュルクバイヤルクロイストゥルのホテルLAKI到着。
すばらしいホテルと充実したバッフェの夕食にほっとする。
思いのほかたくさんの欧米人観光客がくつろいでいた。




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