モスクワ、ノボデビッチ修道院。
前回歩いた時にはなかったこの不可思議な石のオブジェ。
何かと思ったら、2007年に亡くなったエリツィン大統領の墓であった。現代アートのようだが、風に翻るロシア国旗をあらわしているのだそうだ。赤色の石がちょっと濁った色だったのでわからなかった。
1991年、ゴルバチョフが幽閉されたクーデター騒ぎが起きた時、副大統領派がたてこもるソ連議会ビル=通称ロシアのホワイトハウスを戦車で砲撃するのを命じたのは有名である。
思えば彼の時代にソ連は終わり新生ロシアは始まったのだ。
すさまじいインフレと政治腐敗、ルーブルのかわりにマルボロが流通するような時代さえあった。治安も当然最悪だった。
小松が最初にロシアへ行ったのはゴルバチョフ時代、二度目に行ったのはもうプーチン時代になってから。 幸い(?)混迷のエリツィン時代には足を踏み入れていない。