セルギエフ・ポサードのマトリョーシカ絵付け工場の壁にあった地図をながめていて、この写真の部分にはっとさせられた。
地図の中央にある三日月形の湖は、あの有名な世界一の透明度を誇るバイカル湖。
その西の湖岸に北から流れ込む川の入り口にあるのがイルクーツクの町。紀州の漂流民、大黒屋光太夫が生き残った仲間とともに長く滞在した町である事を、吉村昭、井上靖、両氏の本によって知った。
しかし、そのイルクーツクが、昨年小松が行ったモンゴルのウランバートルととても近い位置にあるというのをこの地図をみて改めて理解出来たのである。
ウランバートルはこの地図の下の部分。
鉄道の線を南にたどっていくとたどり着く。
昨年、ウランバートルの鉄道駅で「これに乗っていくとロシアまで一日です」と聞いたことを思い出した。
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/myalbum/photo.php?lid=1692「シベリア鉄道」と一口に言うけれど、ルートはいくつもあるようだ。モンゴルを経由しない鉄道はイルクーツクへ降りないで東へ向かっている線で、これが本線にあたる。