11時にホテルを出発しミュンヘンの空港へ。
アムステルダムで乗り換え、成田への飛行機に搭乗。
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カルテンベルグの騎士祭
主役は人間と共に確実に馬である。
美しく賢い馬が騎手の意志とうりに走り、演技する。
馬というのが元来はけっこう臆病で神経質な動物であるというが、この写真の三頭にしても、寝るときでさえも立ったままだという馬を、騎手の命令とうりにごろんと横になりまたお座りをさせている。
「車社会」になる以前の世界は確実に「馬社会」だった。たった百年タイムスリップするだけで、どの都市でも馬でいっぱいだった筈である。
良き馬を持つことは、今の時代の良き車を持つ以上の意味がある。
戦場での勝敗を分けたのも少なからず騎馬数によった。
馬は立派な財産であり、時には実の家族以上に大切な家族であった。シャンティ城に今も「生きた馬の博物館」として残る馬コレクション創立者は「次に生まれてくる時は馬になりたい」とまで言った。
このカルテンベルグのショーも、賢い馬たちがいなくては全く成り立たないものである。