今月はじめルーブル美術館へ行った折に見かけた目に留めた「12世紀〜15世紀中世彫刻」の特別展示※写真右垂れ幕。
パリ出発日の午後、なんとか急ぎ足で見ることができた。
だが、写真撮影は禁止であった。
通常展示なら撮影可なのだが、こういう特別展の場合はほとんどの場合禁止になってしまう。気に入って記憶に留めて置きたい彫刻がたくさんあるのに残念である。
しかし、目玉作品のひとつを見て「あ、これは以前どこかで見かけた」と記憶がささやいた。
そして過去に撮影した写真を見直していたら・・・あったよありました、やっぱり撮影していましたこの聖母子像。しかも、同じルーブル美術館の中で※写真左。
これは観光でいつも歩くコースから程遠い「フランスの中世からルネサンス初期の彫刻」セクションにひっそりと置かれていた。
かつてどこかの教会で人々が手を合わせていただろう聖母子像。
今は、ルーブル美術館の中で仮死状態に置かれ、いつもは多くの人に注目されるわけではない「作品」である。
それでも、やはりこうしてあらためてスポットをあてられるとその魅力に気付かされる。ふと、足を止めさせられる。
※写真をクリックすると少しだけ拡大して見ていただけます。