パリを出発し午前中モネが後半生を過ごしたジベルニーの家と庭園を見学。ルーアン旧市街のおいしいレストランで昼食、午後徒歩でルーアン観光。3時間半ほど走ってモン・サン・ミシェルの見えるホテルに到着。
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天気はただ晴れていれば「良い天気」というわけではない。
モネの庭を見るには今日のように雲と陽射しが交互に光を変化させてくれる状態こそ「良い天気」と呼びたい。
太陽が雲に隠れている時にはどこかくぐもっていた草や花の色が、陽射しがやってくるとさぁっと華やかに色を取り戻す。いっせいに輝きだし、草木や水の光さえもが、それぞれに言葉を発しているように感じる。
この違いは曇りだけの日でも陽射しだけの日でも感じる事ができない。
さらに、あまり急いで歩いてしまってはこういう感覚を得られない。
混みあう庭園だけれど、しばらく足を止めてじっと静かに陽射しが変化するのを待つ事が重要だ。
モネがカンバスに留めておきたかった光は、きっとこういうものではなかったか?
そう思えてくる。
パリでは全員にオランジェリー美術館の睡蓮壁画を見てもらいたい。
ぜひともに。