プラハの土産物といえばボヘミアグラスがあげられる。
歴史的に9世紀頃モラビア王国時代にそのルーツをもつといわれるようだが、現在目にするものにそういった時代からの名残はまったく見られないといって良いだろう。
現代のものは、自然界に存在するロック・クリスタル(岩水晶)に似せて19世紀以降に開発されていったカットグラスだと認識している。
イタリアのヴェネチアングラスが古代からあるソーダガラスなのに対しボヘミアングラスはカリウムガラスと呼ばれるもの。
もともとの材料が違うので加工のされ方にも違う適性がある。ボヘミアのものはより硬い為断面がきらきらしてカットしてより美しくなる。歴史的には新しいがそれがつまらないというわけではない。
結局その土地の土や水や空気が人も物も育ててくれている。