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本棚の裏の階段
2009-05-11
チェスキークルムロフからプラハへ向かう。

スメタナの「わが祖国」第二楽章のヴォルタバ川(日本ではドイツ名の「モルダウ」の方が通りがよい)は、この二つの町の両方を流れている。

バスは何度かヴォルタバ川を渡るが、下流のプラハに向かってだんだん水量を増していく。昼ごろプラハの市街地に入る頃雨模様になっていた。旅路に雨はあまり楽しくはないがしかし、プラハは雨の似合う町かもしれない。

昼は「那古屋」という日本食。
ここは世界のトヨタが出資している店だそうで、ちかごろ多い「なんちゃって日本食」ではない。日本で出されてもおいしいレベルだ。

午後はプラハ城の観光。
通常のツアーだと城と旧市街両方を半日でやってしまうのだが、今回はゆっくり時間がとれる。

世界遺産指定されたストラホフ修道院の見学もいつもと違うルートで、有名な図書室の内部にも入れてもらうことが出来た。(書棚のある部屋は普通のルートだと柵から覗いてみるだけになる)

修道院の頭脳中枢とも言える図書室。
最古は西暦860年ごろといわれる「ストラホフ福音書」からはじまり何百年かけて集まった25万冊といわれる本の壁。

有名な「哲学の間」の書棚は二階に分けられているが、一見二階に上がるための階段が見当たらない。実は本の背表紙の一部が隠し扉になっていて、(この写真のように)開けると螺旋階段が登場する仕掛けになっていた。

**
16時半、旧市街ユダヤ地区に近いインターコンチネンタルにチェックイン。

夕食はカレル橋に近いベルビュー・レストランへ。
二十年前に来たときの店の案内パンフレットを見ると、内装は緑色が基調でどちらかというとのんびりした高級レストランという雰囲気だった。

今日久しぶりに訪れてみるとすべてが一新され、パリの店のようにモダンでおしゃれになっている。味も充分洗練されて満足。モラビアワインとともにゆっくりいただく。

20時半頃店を出ると、夕景のカレル橋の後ろにライトアップしたプラハ・フラチャニ城が映えて、いつまでも見飽きなかった。



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