一般的なツアーだとモスクワの観光で「ノボデビッチ修道院」と記載があっても、ほとんどは壁の外からその写真を撮っておしまい。ここには帝政ロシアからソビエト時代に至るまで歴史的な人物の墓が、見るべき価値をもって存在しているのだけれど。
7月に企画している《手造の旅》ロシア9日間で、具体的にどこを見てもらうかを考えている。《手造》にこだわる違いを見学する場所であらわしていきたい。有名だからその写真を撮ってまわるというだけの観光にはしたくない。
どこを選んで見てもらうか・どのようなストーリーと共に見てもらうのかが大事だ。それがあるかないかで、同じ国を旅してもその価値は大きく変わる。
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この墓は飛行機が刻まれている。
軍人?政治家? いえ、この人物はこの飛行機の開発技術者アンドレイ・ニコラエーヴィッチ・ツポレフ。
ツポレフはソビエト時代を代表する旅客機の名前。
人名だったという事をはじめて知った。
ちなみにイリューシンもまた人名で、創始者のセルゲイ・イリューシンはツポレフより6歳年下、同じくこのノボデビッチ修道院に墓があった。