
KLM成田到着。
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スキポール空港の国立美術館別室で今「日本とオランダ四百年」という展示をやっている。調べてみると1609年にはオランダが平戸に商館をひらいた年であった。
いつものように展示品の数は多くないが、どれもがよく選ばれたおもしろい品々。特にこの絵画はおもしろかった。
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オランダの歴代商館長は必ず単身赴任であり、家族を連れて来日するものはいなかった。
ところが1817年。
ナポレオン戦争の動乱が終わり、新生オランダ王国(ナポレオン以前は共和国だった)から新たに任命されてきた商館長コック・ブロンホフは家族を連れてやってきた。
それまで西欧人の男だけしか見たことがなかった日本人にはブロンホフ婦人が大変珍しく、数ヵ月後彼女に帰国命令が出るまでに何枚もの肖像が描かれたそうである。
この作品もそんな絵画のうちのひとつだが、珍しいことに家族全員と乳母のジャワ人の召使までが描かれている、全体はとても大きな絹カンバスの作品である。
描かれている中で最年少がブロンホフ館長の長男のヤン君。
当時の慣例に従い、病気をしないように女の子の服を着せられて描かれている。