朝、マーストリヒトを出発し、混みあう道路を三時間ドライブし世界遺産キンデルダイクの風車群へ到着。
昼食後、15時半から世界最高の花の庭(私見)キューケンホフを二時間半たっぷり見学。
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今年開園60年をむかえたキューケンホフ公園は、もともと花を見せるために造られた。チューリップを売買する業者達のために、どんな花が咲く球根であるかを見せるための展示会場だったわけだ。
しかし、その周辺にあるチューリップ畑は花を見せるためにあるわけではない。球根こそがチューリップ売買の商品であるからだ。
チューリップ畑の花はいわば「切られる為に咲く」のである。
その事実を知ってはいたが、今回キューケンホフのこの展示を見てしっかり納得した。
パネルにはそれぞれの月に、チューリップに対して行なわれる作業が描かれている。
花は咲くと程なく切ってしまう。その方が地下の球根が良く育つから。じっくり球根が育ったところを掘り出し、洗浄したり乾燥させたりいくつもの行程を経て画一した商品になっていく。なるほど。
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まわりの畑と違いキューケンホフ公園においてはとにかく「美しく咲く」事が求められている。つまり、旬でない花はどんどん我々の前から消されていく。花にとってはキビシイ舞台なのである。