ブリュッセルを出発しベルギー南部フランス語圏アルデンヌ地方などを通りルクセンブルグへ至る一日。
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フランス語圏に入り、ミューズ川沿いをしばらく走る。19世紀に経済的繁栄を享受した町がいくつもある中で視覚的に最も印象に残るのはこのディナンだろう。
各種鉱石資源のおかげで中世以来金属製品を得意としてきた為、英語でもDinanderieディナデリという単語は銅製の装飾的台所用品を指す。
また、サキソフォンの発明者アルフレッド・サックスはこの町の出身である。
今回はこの写真をささっと撮るほどの時間しかなかったが、お天気の良い休日でたくさんの人が川辺に出ていた。
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この町の見学は、過去に一度だけした事がある。
印象的な崖は地下をくりぬいた要塞になっていて見学も出来る。
この川沿いは山間部ながら資源をめぐり国境をめぐり二十世紀に至るまで数々の戦火にさらされてきたのだ。
13世紀にルーツを持つ教会の下にかたまる旧市街から、ケーブルカーでいっきに登るとすばらしい眺望が楽しめる…ぐらいの時間が次回はほしいです(笑)。