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バス、パンクする
2009-03-12
サン・ピエトロ大聖堂を見学している時、携帯が鳴った。
「今、運転手から電話がありましてお使いいただいているバスがパンクして動けなくなっているそうです」

珍しい。
しかし、事実であった。
駐車場を出てしばらく行った橋の手前でバスは止まっていた。サン・ピエトロ大聖堂から十五分歩き到着し、やってきた代車に手荷物を持って移動。そして再スタート。幸い三十分ほどの時間ロスで済んでほっとする。

**
長距離移動の際バスが故障して止まってしまうと大変な事になる。この日記を書き始めるはるか以前に、ベルギーで実際に遭遇した例を紹介しよう。

その日、ベルギー南部の田舎町デルビュイで昼食と散策を終え、午後はルクセンブルグまで移動する行程だった。出発したバスはしかし、三十分ほど過ぎたところでエンジンに不具合が発生。自転車ぐらいののろのろしたスピードでしか走れなくなった。

「いつ止まるか…」はらはらしたが、そのままゆっくりゆっくり町まで走り、なんとか大きめの駐車場にたどり着く。「これ以上動かせない」と言う運転手の判断。

すぐにバス会社に電話するが、すぐに代車が見つかったとしても、バスの車庫がある町からここまでは4時間はかかる。
「すぐに修理屋が来るから待とう」という運転手。
さあ、どうする?

地図を見ると、ここはシャルル・ロワという町である。
細かい道路地図を広げ目を凝らすと、この町から黒い目立たない線がルクセンブルグまで通じている。これはどうやら鉄道らしい。

すぐに町の案内所で鉄道時刻表を調べてもらう。
予想通りかなり本数は少ないものの、今から一時間以内に駅まで行けばルクセンブルグへ行く列車に乗れそうだと分かった。

バスの止まっている場所からシャルル・ロワ駅までは車でなら十五分ぐらいの場所である。

「タクシーならすぐだな」と簡単に考えて観光案内所から問い合わせてもらった。が、田舎町の事でタクシー自体が数台しか営業していない。間に合うか? 
幸いそのうちの二台がつかまったので、これをつかってのピストン輸送するしかない。

やきもきする中、やってきたタクシーに手荷物だけ持って乗り込み、駅まで出発。一番先に行った私が切符を買って待つことになる。幸い20人に満たないツアーだったので数回の往復で全員を運ぶことが可能だなのだが、田舎のタクシーはのんびりしたもの。
「おいおい、あと十五分で列車来ちゃうよ」
ハラハラした後、最後の組が駅に到着した時には十分前をきっていた。

ブリュッセルの手配会社からルクセンブルグの駅到着時間にあわせて現地のバスに迎えに来てもらうようにオーダー。もしこれも間に合わないようならば、ルクセンブルグの駅からホテルまでもタクシー利用になるかもしれない。

心配しながらの列車の旅だったのだが、「いやあ、おかげでなかなか経験できない旅ですよ」などと、皆さんわりに楽しんでいる様子。実際団体旅行ではぜったい乗らないローカル路線の自由席列車は、逆に旅気分を盛り上げるものではある。
どんな時でも楽しめるキモチを持つ事こそが快適な旅行の秘訣!

夕暮れ迫るルクセンブルグ駅に到着し、駅前に出てみると…いましたよ代車のバス。一時間遅れて午後8時の夕食になったが、バス故障の実害はそれだけで、その日無事にホテルに入ることが出来た。

故障したバスは・・・夕食を終えた我々がホテルに到着しチェックインし、部屋に入った直後、夜の10時を過ぎてやってきた。

運転手が言うようにそのまま修理屋を待っていたらこの時間だったのか・・・こんなに楽しい旅路ではなかっただろう。

情報と判断がいつもうまく当たるとはかぎりませぬが、この時はうまくいったケース。
バスは壊れないのがいちばんであります。



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