タンペレから車で40分ほどヘルシンキ方面へむかうと、イッタラという小さな町がある。ここへ寄ったのはその名もイッタラという会社の工場とショップがあるからである。
北欧はシンプルで機能的なデザインを数多くうみだし、実際にホテルなどでも実用されているのをたくさんみかける。
二十世紀前半に活躍したアアルトのデザインしたこの写真左の花器はその中でも代表的なものであろう。
この形、始めてみた時には「なんだこのぐにゃぐにゃ?」とチラッと思ったけれど、しばらく見ていくと実にバランスよく「ぐにゃぐにゃ」してるのに気付いてくる。
ま、デザインとして良いのは納得しても、私の様な素人は「いったいどんな風に花を生けるの?」と思ってしまうが、下記のサイトをみてなるほどと思った。日本の生け花とは違うセンスなのだ。
http://www.relax-living.com/products/iittala/aalto/アアルトは実は二人いる。
夫アルヴァ(アルバート)と、妻のアイノ。二人は建築もやり、デザイナーとして活躍したのである。
はじめて行った時には北欧デザインの歴史もいろいろ調べたものだ。どこに書いてあったのか忘れたけれど、この白いガラス器は子供がミルクを飲み終わった後にガラスが白く汚れて見えたのが気に入らなくて、それが目立たない器として開発されたものだそうである。
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この工場アウトレットのエリアにはいろいろな店が集まるようになってきて、手造りチョコレートの店が我々の様な観光客には人気になっている。「日本では手に入らない」となると私もちぉっとほしくなるかな(笑)いや、わりに美味しいと思うのです。
ここへくるのは三度目だったけれど、はじめて「おや?」と目に留まったのがこのカタチのチョコレート。よくみると、おおそうか、あのアアルトのデザインした花器を模していたのですな。
まさかチョコレートまでこの形をしたものがあるなんて予期しなかったから、ちょっと嬉しくなって百グラムだけ買ってしまった。