午後4時過ぎにヘルシンキのホテルへ到着。
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フィンランドと一番長い国境を接している国はロシア。1917年の独立直前までは帝政ロシア領だったのだし、当然歴史的にも文化的にも多くの影響をうけているのは間違いない。
文化の代表格であるのは食。
ヘルシンキにはおいしいロシア料理の店がいくつもあるのだが、ツアーでは残念な事にそういうレストランは全く手配されない。
ロシア料理もなにせ量が多いので注文の仕方に一工夫必要。
ツアーのセットメニュー風に一人一皿でスリーコースを頼むと多すぎるし、何よりもバラエティ豊かな食事にならない。
今日は五人で三人分の前菜盛り合わせにして、ロシア餃子=ペリメニと、ロシアクレープ=ブリヌイを少しずつ追加する。その後にボルシチ、ソリャンカ、えびのビスク、各自どれか好きなスープを注文。ここまでくるとメインのお肉などはちょっと難しい腹具合になってくるので、デザートのおいしそうなところをいろいろ食べておしまいとする。
この写真は三人前前菜の皿のひとつ。中央のピクルスの上にあめ色の液体がある。こぢんまりした店のホールマネージャーが自ら説明してくれて、これがピクルスにつける蜂蜜なのだと分かった。
「ピクルスに蜂蜜!?」
意外なのだが食べてみるとこれがぴったりあっているのにびっくり。
別の皿にピンク色をしたにんにくの入った小鉢があった。この色はいったい何でつけられているのだ? 日本なら紅しょうがの類を思い出すのだが、これが全く違った。北欧らしくベリーに漬けられた色であった。
ナマのにんにくなのだから胃が焼けてしまわないかとおそるおそる一口食べてみると…これが実にさわやかで、いくらでも食べられてしまう。どちらかというとらっきょの雰囲気であった。
※にんにくの写真は「世界の写真」⇒「フィンランド」にてご覧ください。