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ルアン・プラバン旧市街の真ん中にあるプーシーの丘で、子供たちが木に登ってなにかとって食べていた。大きな豆のようなもので鞘を割って口に入れている。
後で、市場で同じものが売られているのを見かけた。
ツアー仲間のお一人が買って「ほら、食べてみぃ」とひとつ下さる。おそるおそる割ってみると、なかから濃いオレンジ色をした干し柿のような「ぬちゃ」っとした実がでてきた。
口に入れてみるとけっこう筋が多い。
丸ごと食べるというよりも、筋のあいだの実をしがむといった方がよい。味も干し柿と同じような甘みがあった。
スナック菓子が子供の小遣い程度では買えない国では、こういった自然の甘みが子供のおやつになる。日本の子供たちだって道端でみかける柿やみかんをはじめいろんな甘みを味わったものだ。私も学校の帰りの、つつじの花の根元の蜜の味はいまもちゃんと覚えている。
しらべてみると、このタマリンドはもともとアフリカ原産だが、広くアジア地域で栽培されている。食用だけでなく石鹸の材料にもなるという事が分かった。乾燥させて日保ちもするので、捨てるところのない便利な果実なのだそうである。
村でもタマリンドジュースの缶が売られていたけれど、見かけたのはただ一回だけ。飲むチャンスにはめぐまれませんでした。