
青空の朝である。
きのうカイロ博物館へ行ったおかげでこの青空の下、カイロの古いイスラム地区をゆっくり歩く事ができた。
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バイナル・カスラインは約千年まえにカイロの町が建設された当時の目抜き通りである。カスル=城の間という意味で、実際この通りの中央部にはかつて東西二つの宮殿が向かい合っていた。
南北に約1.3�劼猟未蠅聾殿絅蹇璽淌垰圓砲�けるカルド(南北の目抜き通り)を思い出させる。
長い歴史の中で、支配者達はこの通りに沿ってたくさんのモスクやマドラサを建設してきた。今でもこのようにたくさんのミナレットが細い通りを見下ろしている。
写真、向こう側に見える塔はマムルーク朝第八代スルタンのカラウーン(在位1280−90)のもの。彼は遠征先のシリアで当時最先端の病院を見て、カイロにも同じものを建設した。このモスク複合施設には今でも当時からの病院が、眼科だけだが営業している。
写真、手前の塔は同じくマムルーク朝二十九代スルタンのバルクーク(在位1382−89)のもの。ペスト流行後のカイロに、ハン・ハリーリ市場を開設させたりして再び繁栄をとりもどさせた人である。
この墓には彼の娘ファティマが葬られている。
バイナル・カスラインの南端にあるアズハルモスクから歩き始め、約二時間かけて北の門にあるハーキムモスクへ至る。モスク、病院、大学、市場がかたまるこの地区、いつもは大混雑だというが、日曜の朝は程よく空いていて歩きやすかった。
エジプトというと古代ばかりにスポットがあたるが、実際に現代のアラブ・イスラムの中心都市カイロの素顔はこういう場所にきてこそ実感できるに違いない。
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ハンハリーリ市場近くでおいしいエジプト料理の後、午後はコプト・キリスト教の地区へ。
午後三時には帰国便に乗るためカイロ空港へ。