宮島の最高峰・弥山(みせん)頂上標高530mまであと少しという地点より南を臨む。今朝もすばらしい天気。海に黒く浮かぶ印象的な小島は「小黒神島」。後日調べたところによると、釣りとダイビングの良いポイントなのだそうだ。
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宮島グランドホテル「有もと」を出て、始発は朝9時というロープウェー乗り場へ「もみじ谷」を抜けて上っていく。秋はその名の通りのすばらしい紅葉が楽しめるだろう。日本庭園と古い宿が調和して美しい。
ロープウェー二つを乗り継いで着いた尾根には朝日がふりそそぎぐ。冬晴れの下瀬戸内の島々が輝いている。まわりにはサルの群れが餌撒きを待っている。鹿もたくさん出ている。
ここから三十分ほど上ったところが、宮島の最高峰弥山(みせん)。林の中の道を歩いていくと時折この写真のような景色が足を止めさせる。
頂上の少し下に本堂がある。
ここに千二百年間灯り続けている火が、広島原爆記念碑の永遠の炎の元火になっている事をはじめて知った。
十一時頃に再びロープウェーで下山。
これから厳島神社と千畳敷へ向かう。
厳島神社を見下ろす高台に豊臣秀吉が建造させた「千畳閣」が偉容を誇っている。ここは秀吉が戦没者の慰霊の為に経をあげる場所として建設された。秀吉が完成前に没したので天井が未完になっているが、それがかえってすばらしい。
厳島神社ももちろん歩く。
海上の拝殿から広島側を見ると、大鳥居のむこうにちょうど白い大きな建物が見える。「え?アレは何?」。※他日写真載せます。
12時半過ぎにフェリーに乗り、宮島口到着。
13時少し前の市電に乗り広島市内へ向かう。約50分ののんびりした乗車である。
遅めのお昼は、大好きな広島風お好み焼き。三年前始めて食べて以来、キャベツたっぷりが気に入った。
遅い午後は二手に分かれる。
始めてきた面々は、必須の平和公園。もうひとグループは広島美術館へ。この美術館は印象派コレクションとしては、国内でなかなかのもの。常設展示に一見の価値がある。
そごう三階のバスセンターから午後5時少し過ぎに空港行きのバスに乗る。四十分ほど走り、山間の広島空港についた時には雪がちらついてきた。