故あって東海道新幹線で大阪日帰り。
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ひさしぶりに乗車して、名古屋を過ぎるまでその存在に気づかなかった、足元のAC電源。え、こんなのいつからありましたっけ?
今の東海道新幹線、普通席でさえこうやってAC電源が設置されているなんて。
これもまたヨーロッパの特急列車では見かけない(私が知らないだけだったらご教授ください)。
旅先でPCを使う人にとってバッテリーの消耗は常に課題である。書類を作成したり文章を書いたり写真を整理したり、いまや何をやるにもPCなしでは立ち行かない時代。
ラップトップPCのバッテリーは性能が向上したとはいえ、いまだ充分ではない。ソフトによってはかなりバッテリーを食うものもあり、スタミナモードではさくさく動いてくれなかったりもする。だからこうして電池の消耗を気にせずに車内でPCを使えるのはありがたい。
一方、飛行機ではエコノミー席でAC電源がある航空会社はまだどこにもないはずだ。席も狭いし電源もない機内はPCが使いやすい環境とはとても言えない。
次に求めるのは車内の無料LAN。航空会社で有料ではやっていたところもあるが、今はなくなってしまった。料金が高すぎて利用者が少なかったようだ。
アメリカではサンフランシスコなどは市の全域をフリー・スポットにする計画で進んでいるときいた。移動中の車内で、トンネルも気にならずに接続できるようになればたいしたものである。
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もうひとつ。
日本らしくすごいと思うのは座席番号の表示である。
とても大きくて見やすい。
簡単な事のようだが、外国ではこれが意外に分かりにくくてとまどう。
最新のストラスブール⇔パリ間のTGVの座席表示ときたらとても小さくて、はじめて探す人はなかなか見つけられないような場所にある。いくら有名デザイナーのスタイリッシュでカラフルなデザインでもこれではあまり嬉しくない。
新幹線でも、先日乗った東北新幹線ではもっと小さな従来の座席表示であった。 東北新幹線ではリクライニングに工夫、東海道ではAC電源・座席表示、それぞれの企業努力が生きているという証なのだろう。