我々がネパールへ出発した26日にはじまったバンコク空港の閉鎖。
こんなに長く続くとは予想していなかった。
明日は帰国の飛行機に乗る予定だから、今日解決していないと予定通りの日本帰着は難しくなる。
早朝、エベレストを見るすばらしい遊覧飛行。
好天に恵まれ、地上に戻ってきて午前9時。
そろそろどうするかを決断すべき時がきた。
「バンコクの空港閉鎖おわりそうにないですね。代替のフライト、私も調べてみますが、そちらでもあたってもらえますか?」
今回も手配をお願いしている会社の社長に電話。
こちらはこちらで昨夜すでに日本の航空券手配会社にメールしておいた。その返信をみると、香港経由、デリー経由、シンガポール経由、すべて今日は席がない。さらに、行きに利用したカタール航空ドーハ経由でさえも満席となっている。
唯一空きがあるとして出てきたのが、カトマンズ→成都(途中ラサ経由)→関空(大連経由)。しかし、成都に2日16:50に到着した後翌3日の08:25まで待ち時間がある。つまり、成都空港で一泊となる。これではいくらなんでもきつすぎる。
これはもう・・・明日帰国便に乗るのは難しいと考えたほうがよさそうだ。
タイ航空に行って振り替え出来る便を探してもらうか?
いや、こちらがこれだけ調べても「ない」と出たものを、混乱状態にあるタイ航空へ行って出てくる見込みはないだろう。
「3日発なら広州経由が可能性ありそうですね、これなら押さえられそうですよ」
行き詰まっていたところへ現地会社の社長から電話が入る。手続きをするなら「今」である。躊躇していてはこの「広州経由」の可能性さえ失いかねない。中国南方航空、広州経由、受けるしかない。
「8名は関空じゃなくて成田にできませんか?」
広州ならば日本の各地へ毎日たくさんの飛行機が飛んでいる。関空でなく、最終目的地の東京へ直接着く便はあるはずだ。
通常ツアーは日本の同じ空港からの往復フライトで構成されいて、これを変更するとかなり高い料金になってしまう。しかし、今回の様な振り替えならば、もともと関空へ行く便であっても、空いている限り東京へ変更することが可能な筈だ。こうすればちょっとは得する事になるな。
※後日、この変更のおかげでほんとうに得することになった。
振り替えの為にまず必要な事は、タイ航空が振り替えに応じてくれる事。その為の書類を入手しに空港まで行く事になった。
※写真は空港のタイ航空カウンター。
手書きで一人ひとりのネームとチケット番号を係員が記入していく。
ようやく完成して「これで安心」かと思ったけれど、どっこい、それはタイ航空の書類ではなく、ネパール航空のレターヘッドに書いたものだった。
そう、連日の振り替え騒ぎで、タイ航空自身の書類が品切れになってしまったらしいのだ。タイ航空の書類でなかった為に、きのう振り替えた4人のうち二人は空港で乗れなくなったときいた。
そんな事になっては困るのでマネージャーに保証の一筆を書いてもらうのにさらに一時間待ち。やっとおわった時には、もうすでに外は真っ暗。
中国南方航空の事務所へ行くのは明日になる。