ルーアンのサン・マクルー教会は、そのファサードがとても美しい事で知られている。

通常平面的な教会入り口部分が、ここでは二重の奥行きを持ち、通常は後ろへまわらないと見えない支え柱が前面からでもはっきり見える造りになっている。

特に特筆したいのはその「支え柱」＝「とび梁」＝「フライング・バットレス」が、ごらんのようにレース状に透かし彫りされている事だ。

壁を支えている柱をこんなふうに透かし彫りするのは冒険だったのではないだろうか。

これは、今回御一緒したガイドさんに指摘してもらってはじめて認識した事。これまでは「きれいだなぁ」とただぼんやり見ていたということです(笑）。