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モネが「ルーアン大聖堂」を描いた場所
2008-11-11
午前中ルーアンの市内を徒歩観光。

今日11月11日は第一次大戦終結記念日でヨーロッパは休日である。
※第一次大戦では、飛行機、戦車、毒ガスが登場し、それまでの戦争と全く違うレベルの悲惨な戦闘になったといわれている。

**

人気のほとんどない朝9時の旧市街、大聖堂前。
モネの描いた大聖堂の向かいにこの古い建物がある。現在は観光案内所になっている。モネがルーアン大聖堂の連作を描いたのはこの建物の二階、左から三番目の窓と説明された。1892年と翌93年の事である。

全部で33枚にのぼる連作は、実際ひとつの窓からだけ描かれたのではなく、何枚ものカンバスを並べておいて時間の経過と共にとなりのカンバスへ移動して描いたといわれている。
視点自体が明らかに違う作品が、ある。

しかし、33枚中20枚以上はたしかにこの建物の二階で描かれたもの。

モネが描いた当時この建物は婦人下着の販売店で、二階の部屋は試着室になっていたのだそうだ。はじめの年は借りられたが、翌年はお客さんから苦情があり店が貸してくれなかった。

結果1893年の作品は、20メートルほど離れた別の建物から別の角度で描く事になった。

このルーアン大聖堂の連作を並べて鑑賞してみたいというのは、印象派好きなら誰でも考え付く事だろう。
いつか、そんな展覧会が見られると良い。
できるならルーアンの美術館で。



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