ちょうど五十年前にブリュッセルで行われた万国博覧会のモニュメントである。半世紀前のベルギーはまだまだ鉄鋼産業が盛んで南部のワロン地区(フランス語圏)が経済を引っ張っていた時代。
このモニュメントも鉄の分子構造を超拡大したものだそうだ。
ブリュッセル中心地から少し離れているので時間があるときでないと足を伸ばさない場所。ガイドブックに載せられてはいるが、あまり大きなあつかいはないので、実際に見ると「お、でかい!」と驚かせてくれる。
ガイドブックの確認にまわっている観光じゃぁつまらない。何事にも意外性が楽しい。
近辺に五十年前の会場の様子が白黒写真で展示されていた。今は崩壊してしまった社会主義国のパビリオンも写っている。ユーゴスラビア館もあった。「冷戦時代」というのは厳しくはあっても内戦よりはましな時代だった、と・・・言っていいのか、悪いのか・・・。