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オクトーバー・フェストだけれど
2008-10-02
世界的に有名なミュンヘンのオクトーバーフェスト。
もともとはバイエルンが独立国だった時代の皇太子の結婚式祝賀大パーティがはじまりである。「こんな楽しい事一回でやめてしまうなんてもったいない」と誰かが思ったのか、もう170年を超えて続けられている。

会場はふだん巨大な空き地。
中央駅から徒歩で10分もいかないところに、こんな空間が確保してあるなんてすごい事だ。まぁ、建設機械の見本市でここにクレーンが林立していたのを見たこともあるので、オクトーバーフェスト用というわけではないだろうが。

今日はここに巨大なテントがいくつも張り出されている。ミュンヘンの六大ビール会社のものをはじめ、どこもすごい規模。それに加えそとは移動遊園地があり、とても移動してきたとは思えないほどしっかりしたジェットコースターやお化け屋敷がある。

我々が行ったのは午後3時半ごろ。まだすいているかと思ったがとんでもない。すでにテントに入る人を入場規制しているものもある。「比較的穴場いってみましょう」と、ガイドさんが親切で連れて行ってくれたパウラナー社(これも六大メーカーのひとつ)のテントにて、ようやく席をもらえる。しかし、「次の予約客が来るまで一時間だけね」という条件付であった。

まだ時間は早いが楽団はひっきりなし乾杯のテーマを流す。酔客はだんだん立ち上がりテンションがあがっている。

**
今日小松は残念ながらここに居られない。
バイエルン国立博物館のリーメンシュナイダー作品をどうしても見ておこうと決めていた。これだけ美術館・博物館が充実しているミュンヘンへ何度来ても、自分で見たいものを見られる機会はほとんどない。自分の印象が固定化してしまうと町はつまらなくなり仕事も惰性化してしまうから、少ない何時間かを無駄にせず、自分の気になる物事は確実に見ておく努力が必要である。こういった個人的な作業が結果的に次の仕事への大きな力になる。

誰ひとりいないリーメンシュナイダー作品の部屋で、天使にかこまれたマグダラのマリア像が待っていてくれた。
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Tilman_Riemenschneider_Magdalena-1.jpg



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