午前中、テラチーナを見学し夕方カプリ島へ到着の日。
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テラチーナ旧市街を囲む城壁は見るからに歴史の重みを体現していて迫力がある。なにせローマ以前の民族が住んだ時代にも同じ場所にあったといわれる壁。この塔の基礎の部分も下部はローマの巨大な石組みに支えられている。
古代ローマのように巨大な石組みをしなくなった(できなくなった)中世には、ビザンチンの城壁がこうして組上げられていった。
城壁の上部、昔監視兵が歩いただろう道を我々も歩く事ができる。城壁そのもの、ビザンチンの塔そのものの中に、現在でも普通に人が暮らしているのがすごい。
・・・見れば見るほどすごい。
斜めにいくつも走る崩壊の跡。そして何度も行われた修復により違う石がつかわれている様子。セメントで補強したのはいったいいつの事なのだろう?第二次大戦のアメリカ軍爆撃の際には無事だったのだろうか?