野に置かれた石人はいったいどのぐらい古い時代のものなのか?自然公園の管理人はそういった事はなにも知らなかった。
ここに元からあったのか?
わからない。モンゴルや中国ウイグルの各地に同じような雰囲気を感じさせる石人は点在していて、明らかな関連を感じさせる。
これらは突厥とよばれた民族の残したものらしい。
突厥とは6世紀から8世紀ごろ中央アジアをひろく領有した遊牧民族と言われ、「トルコ」という言葉に漢字をあてた名前と推察される。トルコ民族のルーツであり、モンゴルもまたこの流れから発生してくる民族に組み込まれる。
ウランバートルから南へ一時間ほど行ったボグド山国立公園内マンジュヒリードと呼ばれる場所。かつてここに突厥部族のなにかがあったのか?わからない。
ただ、山を背にして川がながれるこの地形は人が住むによさそうではる。
今は社会主義時代に大破壊された寺院群の土台が残るだけである。