ウランバートルのガンダン寺で売りに来たコイン。
この裏側にスフバートルの騎馬像が描かれ「50年」と書かれている。社会主義モンゴル成立50周年記念のコインのようだ。
1974年発行という事になる。
この写真の面は「1=ネグ」トゥグルクとキリル文字書かれている。アラビア数字もラテン数字も書かれていないので外国人にはいくらなのかぜんぜんわからない。
しかし、ともかくもコインが流通していたのならば、モンゴルも当時それなりに安定した国家経済だったのだろう。
現在モンゴルにコインは流通していない。
かつては金貨のように金属そのものの価値がコインの価値だったわけだが現代ではそうではない。現代のコインというのはある程度貨幣価値が安定している国家経済があってこそ存在できるものである。
たとえばかつてトゥグルクの下には「ムング」という補助単位があり「100ムング=1トゥグルク」であったのだが、急激にインフレが進んだ結果、ムング硬貨など何の役にもたたなくなり、今では影も形もなくなってしまった。
簡単に印刷できる紙幣しか存在しない通貨というのはそれだけ不安定だという事だ。
※余談だが、新トルコリラにコインが登場しているのは、もうかつての様なインフレを起こさないというトルコ政府の強い意思表示のようにみえる。
さて、今後のトゥグルクはどうなる?
安定するのであれば利息18%というトゥグルク預金も面白いんですが(笑)