ローザンヌから東へ。
レマン湖北岸には急な斜面に美しいブドウ畑がひろがっている。2007年に世界遺産に指定された(なんってことは実際どうでもよいのだが)それ故か、日本のツアーにもちらほら組み入れられるようになってきている。
ヴヴェィの駅からものの10分ほどだけ「ワイン列車」と名づけられた田舎電車が走っており、我々も今朝はそれに乗ってシェーブルの駅に降り立った。
そこはブドウ畑をみおろす高台の静かな村。
雨もぱらつく天候のせいか今日はほんとうに我々だけの貸切ブドウ畑だ。
畑の中を縫うようにおりてゆくと、途中にいろいろなワイン倉の看板が我々を誘う。あと一月半もすれば収穫になるこの時期、青々としたぶどうの木々がしっとり雨に濡れて美しい。
下までおりて電車の線路をわたると古いお城の一階が今日訪れるワイン倉であった。3人の息子を持つと自己紹介したけれど、とてもそんなふうには見えないマダムが我々を迎えてくれた。