ラウターブルンネンを見下ろす人口350人の崖の上の村ミューレンに滞在。山頂は今朝もまだ雲がかかっていて、村では雨も降っている。
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定番のユングフラウ鉄道の観光。
晴れていれば標高3545mのユングフラウヨッホ駅から、きのうエッギスホルンから見えたアレッチ氷河を、今度は上流から見ることが出来る。しかし、今日は完全に雲の中だから難しいと思っていた。
クライネシャイディックで乗り換え、アイガー北壁の裏を貫通するトンネル駅。案の定雲の中でなにも見えない。
山頂駅に滞在している一時間ほどの間に、つかの間雲が引いたタイミングでこの氷河の流れが見られたのは実に運が良かった。
スイス国内をめぐる旅ではたくさんの峠やトンネルを抜けていくので、自分がどこにいるのか掴みにくくなってしまう。そんな中、同じ氷河を上流下流の二方向から見る体験をすると、自分がどんな風に移動してきたのかを実感できる。
地図上で分かっていても、それを視覚的に実感する事できるというのは違うことである。視覚的に理解するのは、旅をする大きな目的であろう。