氷河特急にはほぼ年に一回ペースで乗っているがどんどん設備がよくなっていく。
今回一等席と二等席をじっくり比べることが出来てさらにそうおもった。
有名なパノラマ車両は一部二等席車両にも導入され始めている。
まだ「一部」なので、二等席を予約してパノラマになるかどうかは運しだいなのだけれど。
ただ、パノラマ車両は窓が開かないのでビデオや写真を撮影するのに必ずしも適しているとはいえない。有名なランドヴァッサー橋を通った時には、窓を開けて撮影しないと反射していい絵にはならない事がよく分かった。
新型車両なら二等席でもこの写真のイヤフォンシステムも付いている。テーブルに一人ひとり配られている地図に番号がふってあり、その場所に来ると車内電光掲示で案内中のマークが出る。
言語も6番にちゃんと日本語がある。
特筆すべきはそのガイド内容!
見えてくる風景だけでなく、そこから連想される歴史や宗教の逸話、さらに国防やスイスの産業についてなどなど。最も新しい国のデータを織り込んだ大変すばらしいものだった。感心しながら聞き入って、メモまでとってしまった。これなら私の案内など必要ありませぬ(笑)
ガイディングというのは、ガイドブックに載っている様なことを毎度リピートするのでは面白くない。そんなものはガイドブックをめくればよいことだ。
もっとも大事なのは「今」の事。
新聞やニュースなどを常に注意して情報を収集していくと、ガイドブックからは見えてこない生の様子が分かる。
氷河特急のイヤフォン案内は毎年更新されるのだろうか?
少なくとも「今」はこのイヤフォンガイド、一聴に値する。
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では、一等車両の価値は何か?
一列3席となっており、肘掛がつくこと。
それに、予約すればダイニングカーからのランチがちゃんとコースでサーブされること。白いナプキンもテーブルに敷いてくれるのです。
※ランチボックスの方が気軽に食べられて良い気もしますが(笑)