トルコ、ポントス王の岩窟墳墓が見下ろすアマシアの旧市街にて。
昼食前の時間、このおじさんは自分の作った料理をどこかへ届けに行く途中だったのだろう。
すれ違う時「ああ〜、おいしそうですねぇ」と、おなかの減っていた我々は日本語で話しながらトレイの中を見つめた。言葉は通じなくてもその雰囲気は充分に伝わったのだろう。
すると、日本人がとても珍しいアマシアの町だからなのか、日本人にとても親切なトルコ人だからなのか、おじさんはわざわざ料理にかけていたラップをめくって写真をとらせてくれたのだった。
新鮮そうな茄子、トマト、パプリカがおいしそうにローストされている。こんな風にみせられると「じゃ、これからそちらのレストランへ行きます」と言いたくなってしまう。
アマシアはもう少しゆっくり滞在してもう一食ぐらいその土地のものを食べたい町である。