サムスンから内陸に入りアマシアへ。
同じ町へ行っても同じ場所ばかり行くわけではない《手造》、今回は13世紀セルチュクトルコ時代に建設されたブルマリモスクの近くを歩いた。
大変古い地区らしく、町並みも建物も二百年ぐらいはそのままなんじゃないかと思わせる。なかでも対岸の高所から見たときに廃墟のようにしか見えなかった建物は、その昔のキャラバンサライだった事がわかる。
その落ちかけたアーチをくぐって中庭に入ってみてまた驚いた。その瓦礫とも見える建物を今でも職人達が工房にしていたのだ。観光客がもっとやってくる都市ならばとっくに修復してお土産物屋になっていてもよさそうな場所に、こうして人々の生活が生き残っているのに出会うとほっとさせられる。
十年ぐらいして来てみたら、ほんとにお土産物屋になっていたりしないとよいのですが。