さくらんぼの原産地黒海沿岸のギレスンを出て昼前にはサムスンに着く。※チェリーという単語はこのギレスンの名前から派生している。
サムスンは1919年9月にケマル・パシャ(後のアタチュルク)が共和国革命をスタートさせた地としてトルコ人には有名な町である。町へ入る少し手前に彼が乗ってきた船が再現され博物館となっていたので立ち寄る。たくさんのトルコ人がいつも訪れている。
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現地で入手した本でサムスンの情報を調べていたら[Amisos Treasure]「アミソスの宝」という項目が目についた。
1995年に道路拡張をしていて五つの墳墓が発見された。
うち三つの墓はすでに埋葬者があり男性一人と女性二人。豪華な装飾と副葬品からポントス時代の王族かそれに近い高位の人であると推定された。発見された純金製のブレスレットやヘアクリップなどがこのサムソンの考古学博物館に納められていると書かれていた。
市内に入り、町の人に道を尋ねる。ガイドブックにはサムソンの詳しい地図などは載っていない。それどころかアミソスの宝について日本語で紹介しているものなど皆無である。自分で探してたどり着くしかないのだ。
バスで市内をぐるぐるまわったあと、海岸部の広い通りに面した平屋の殺風景な建物にたどりついた。わくわくして入り口に向かうと・・・この様子。昼休み?いや、修復中につき閉館しているとの事。
となりの建物を掃除している人があったので聞いてみると、確かにここに「アミソスの宝」はあるのだそうだ。
んんん、残念!生きているうちにここを再び訪ねる機会はあるだろうか。
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拍子抜けはしたけれど、サムスンの町で食べたピデはとてもおいしかった。充分立ち寄った甲斐がある町である。