朝、夜行列車にてアジア側イスタンブルの駅に到着。
駅の目の前は海なので、ここからボスポラス海峡を渡る船を手配する。ついでにアナドル・ヒサーリ(ヨーロッパ要塞)までクルーズする。
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海に出るとすぐに対岸のイスタンブール旧市街が見えてきた。
海際からゆっくりと立ち上がる丘になっており、その尾根に小山のようなドームがいくつもそびえている。
なかでもひときわ威容を誇るのがこの二つ。
右は西暦6世紀ビザンチン時代に建設された唯一無二のアヤ・ソフィア。もちろんはじめは教会として建設されたが、オスマントルコに征服された後モスクになった。共和国トルコになった時にアタチュルクの提案で現在は博物館となっている。
右はスルタン・アフメット・ジャーミー(モスク)通称ブルー・モスクと呼ばれる。ミマル・シナンの弟子が師の技をそっくり受け継いで1616年に建設したものだ。
歴史の積み重なりは圧倒的に前者に軍配が上がるけれど、こうして遠景から見ると、イスタンブールという町のスカイラインの為には両者とも同じように貢献している。ドームの大きさ、ミナレットの高さ、共に意識しあっているかのようだ。
もちろん、これはブルー・モスクのほうだけが意識しているのであって、6世紀のアヤ・ソフィアが意識しようもないのだけれど(笑)そんなふうに見えるのです。
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好天の朝、ボスポラス海峡をクルーズしながら旧市街へ近づくのはとても雰囲気がある。バスに乗って渋滞の中を町へ入るのとは、町の印象が全然違ってくるだろう。