オランダ航空の直行便は15時半過ぎにアムステルダムへ到着した。
宿泊のデン・ハーグまでは一時間程度、17時15分にはホテルの部屋に入っていた。陽はまだまだ高い。この時期日暮れは21時頃。そしてとても良い天気なので、このままじっとしている気分じゃない。時差で眠たくなるのは分かっていても、「じゃ、海まで行ってみましょうか」と声をかけた。
ホテルが町の中にあれば、それぞれが勝手に町歩きを楽しめるのだが、今回はベル・エア地区。私の出番も多いということですな(笑)。
トラムは一回乗車1・6ユーロ(実は均一ではなくゾーン制で、ほんとは2・4ユーロだったとは後から知った(笑))。
海までは15分ほどなのだが、トラムが近くを走っていても、海など見えない。道のまわりはリゾートマンションやホテルがずらっと並んでいるだけだ。降りてそのビルの裏へまわると、唐突に北海の眺めがひろがっているのだけれど。
砂浜は19世紀からたくさんの人を集めていたようで、レンガ色のクアハウスがその一帯の中心になっている。イギリスの南の海岸線やノルマンディーのドービルを思い出す雰囲気である。
海に長く突き出した桟橋から周りを見回すと、波打ちぎわではなんだか映画のような光景である。