アムステルダム、スキポール空港の一室だけの美術館は、来るたびに何がどんな風に飾られているか気になっている。
※これまでにどんな展示があったのかは、この日記の上「Search」から「スキポール」と入れて検索してみてください。
今回はゴッホの自然とのかかわりをテーマにした展示であった。
普段は国立美術館でも見た事のない油彩がいくつもあった。展示されていないのか、自分が見覚えていないだけなのか・・・。
「この一枚はどこの田舎で描かれたもの?」
はじめは、彼が亡くなったオーヴェールあたりを描いたものかと思ったが、なんとこれはパリのモンマルトル周辺で1887年に描かれたと解説してあった。
ゴッホは翌年2月に南仏に行くが、その前。オランダの田舎からパリに出てきて、いっきに画風が明るくかわった時期である。
麦の波の上をゆっくりそよぐ風。足元の赤いコクリコの花。空に飛ぶ一羽の鳥。
ほかにもゴッホが模写したと思われる作品と、その日本の図画のオリジナルも解説してあり、いつもながら小さくとも見ごたえのある展示になっている。
★この展覧会は2008年7月7日までスキポール空港国際線出発エリアにある一室だけの国立美術館別館にて。