ブリュッセルの夜、自由食だったので、何人かで以前に何度か行ったレストランへ入った。
ここは肉のグリルが売りのひとつで、ウィンドーからもカギに肉が引っ掛けてあるのが見えるようにしてある。しっかし、前回食べた肉は日本人にはちょっと脂身が足りないように感じたので今回はやめておく。
「メニューはまかせたよ」
こういう時には私が選ぶ役割と心得ておりますが、やはりほんとにおいしいものを選ぶのは、そう簡単じゃない。
ついつい今まで食べておいしかったものを無難にチョイスしがちだ。今日のメニューの中で無難なのは海老のオリーブオイルで揚げたもの。エスカルゴ、えびコロッケ、きのこソテー。
えびときのこが好き、という私は日本人の嗜好の王道を行っている?(笑)。
今日はしかし、はっと目に付いたニシンの酢漬けサラダ風を頼んでみる事にした。やっぱりここらあたりへきたら北海からのニシンをたべてみなくちゃね。そう思った。
結果、これがとてもおいしかったので掲載いたします。
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以前から顔を覚えていた年配のギャルソンも健在だった。アルバイトじゃなくて、プロのギャルソン。いろいろ尋ねれば、的確なアドバイスを返してくれる。こういうスタッフがいることがレストランの大きな価値である。無難なマニュアル応対ばかりの某国とは、「人材」というものへの理解が大分違うのだろう。