ラスベガスはいまやギャンブルをしなくても充分に楽しい町である。空港ターミナルに足を踏み入れるとすぐに待ち受けているスロットマシンに、一切一セントもつぎ込む気がなくても楽しめる。
それが現在のラスベガスなのである。

第一の理由はSHOW！
毎日毎夜、たくさんの巨大ホテルの専用シアターで、マジック、サーカス、ミュージカル、あらゆる種類のSHOWが上演されている。
小松も来るたびに必ずひとつは何がしかのSHOWを見たいと思っている。。

ラスベガスのショーをこれだけの人気産業にしたひとつのキーは「シルク・ド・ソレイユ」だろう。カナダのフランス語圏モントリオールに本拠地を置く世界最高のサーカス集団である。

日本でも最近「ドラリオン」を演じていた集団だといえば、わかりやすいだろうか。

ラスベガスでは現在5つのショーをこの「シルク・ド・ソレイユ」が演じている。

さて、今回何を見に行こう？
一番の話題作は「オー」なのだけれど、ちょうど休演日にあたっている。ビートルズの曲で全編を構成しているミラージュホテルの「LOVE」も見たかったけれど、好き嫌いが分かれるかな、と思案。「ズーマニア」はけっこうセクシー路線という話。ウィン・リゾートの「ル・レーヴ」は昨年見た。ということで、MGMホテルの「KA」に行くことにした。

専用劇場は思うより大きくない。それが良い。オーソドックスな半円形の劇場だが、ちょっとドイツのバイロイトを思い出した（笑）。それぐらい、見やすい劇場だということだ。

ステージの内容を細かく説明はできないが、言葉が一言も分からなくても、ストーリー性をちゃんと理解させてくれる配慮がされている。英語民族でない我々が楽しむためには大事なポイントである。

これは見てもらうしかないのだが、一枚の巨大なボードが床だったり、壁だったり、スクリーンだったり、マルチな役割をしているのも面白かった。

また、音がすばらしく良く聞こえてくる。ステレオで左右バランス良く。舞台をリアルに見せてくれる為に、音は大変大きな要素。
あとから座席をチェックしてみると、どうやらそれぞれのシートにスピーカーが仕込まれているようである。

ラスベガス。
ショーとおいしい食事だけの為に一週間ぐらい滞在したいものです。