きのう、ヘリでハバスパイ村に到着してから滝まで乗馬ツアーで三つの滝へ。夜は「上の世界」のセーフウェーマーケットで買い出してきたソーセージや野菜をバーベキューしての夕食を楽しんだ。
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今朝6時半に起きてきのう馬で行ったルートを有志で少し歩いてみた。
朝の光がグランド・キャニオンのリムにあたり金色に輝いている。朝の空の青さにとても映えて、何回もシャッターを切った。
30分ほど歩いてナバホの滝近くへ到着する。この滝はメインの道からはよくみえない。きのう見かけたわき道を降りて行き小川に出ると、細い倒木が二本平行して川をまたいでいる。
「ははぁ、これが話に聞いていた丸木橋だ」
けっこう細い木なので両足をずらしながら、時に手も使っておそるおそる渡る。数メートルいくと今度は川の流れが行く手を阻んだので、靴を脱いでその先の流れに入って行く。と、角を曲がったところで白糸の滝のように斜面を行く筋も流れ落ちてくる滝の下に出た。これで今朝がんばって歩いた甲斐がある。
ここからハバスの滝までは10分ほどの距離だそうだが、私はゆっくり村へ戻るほうを選んだ。
村のシンボルである双子岩に朝の光が当たってくる頃だろうと思ったからである。
村の入り口へかかると、予想通り、この印象的な岩が太陽に照らされはじめていた。ずっと影になっていた岩に光が当たると、何か意志をもった造型のように見えてくる。
この双子の奇岩ウィーグリーバは、ハバスパイ族の命運を握っている。約七百年昔にこのグランド・キャニオンの底にたどりついた彼らだが、「この岩が倒れる時はこの谷を再び去らねばならない時だ」と信じているのだ。