「ここを降りていくんですか?」
と思わず聞き返してしまうような小さな岩の裂け目。
枯れ川にはなっているが、鉄砲水がこの不思議な造形を作り出した。
体をずらしながら裂け目に入っていくと、思いのほか広い空間が広がって、砂地をあるいていくことが出来る。
見上げると、岩の割れ目から高く太陽の光が射しこんでいる。
こんなふうに太陽がちょうど頭の上に来る時間にやってこないと、アンテロープ・キャニオンの素晴らしさは実感してもらえないだろう。
遠くから、時間をあわせてはるばるやってくる価値のある場所だけれど、もし雨がふりだしたり、雨の気配が迫ってくるようになると、ここは立ち入り禁止になってしまう。
1997年には突然の鉄砲水で流された事故も発生しているのだ。
※昨年2007年4月14日の日記にも、アッパーアンテロープキャニオンの写真を載せています。