午前、モン・サン・ミッシェル観光。
昼食後、オンフルールの見学を経てルーアン泊
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今日のモン・サン・ミッシェル観光に来てくれたのは、日本語を話すフランス人の男性ガイドさんであった。最近は日本語を話す外国人ガイドも増えたけれど、ここではまだそう多くはない。
近くに住んでいる方かと思ったら、ブルターニュのサン・マロからわざわざ来てくれたそうだ。サン・マロよりここMSMのほうが圧倒的にガイドの仕事は多い。
仕事のあるところに人は集まる。
しかし、ガイドは彼の仕事のすべてではなく、大学でブルターニュ語を教えているという。日本語は自分で勉強したのだそうだ。それにしては、かなり上手だ。
外国人ガイドさんは日本人ほど日本語は上手くない。
しかし、日本人のガイドには決してない切り口の話が聞けるのが楽しみである。
「ブルトン語っていうのは、ウェールズ語に似ています」
「ミカエル、ガブリエル、ラファエル、これら三大天使の最後についている『エル』というのは、ヘブライ語で『神』の意味です」
「この回廊を修復している石はみな英国産です」
外国人相手に話されているモン・サン・ミッシェル観光の案内は、きっとこんな内容もたくさん含まれているのだろう。
同じ場所を案内していても、日本語とヨーロッパ言語では話の内容はぜんぜん違うのである。