ルオストからスノーモービルで20分ほどいったランピ山の山頂にアメジスト鉱山がある。ここへの観光採掘がルオストでしかできない楽しみだ。
※スノーモービルでこの山頂まで上がっていく景色、天気の良かった今日はそれだけで充分楽しめる行程だった。「世界の写真」⇒フィンランドに載せてます。
19世紀には金とおなじほどの価値でとりひきされたと説明されたアメジスト。中世まではフランスなど中央ヨーロッパでも産出していたそうだが、現在は枯渇してヨーロッパで採掘できるのはここだけになっている。
しかも、宝石採掘現場を観光に開放しているのは、世界でこれもここだけなのだそうだ。
標高400メートル。
ランピ山の山頂そのものが採掘現場。
深く掘らなくても、ここはすでに昔の山の頂上から四千メートルも地下にもぐった場所になる。つまり浸食されてかつての地下が顔をだしているわけである。
風や雪をさける木造の小屋が斜面に沿って細長く伸びており、説明を受けた後、この写真のような小さなハンマーを各自もたされてサイトに入る。
「サイト」といっても、たいして広い場所ではない。
こんなふうに大小の石がつもっているというだけ。自分で岩を砕いたりするわけではない。
石と砂をハンマーで掘っていくと、砂にまみれた石のなかに「おや?」と思わせる輝きを見つけることがある。それが、アメジストである。
ひとくちにアメジストといっても、種類はいくつかあり、品質もさまざま。自分でみつけたアメジストはひとりひとつだけ持ち帰ってもよいことになっている。
小さいものであってもけっこう見つかる。
最後には誰でもいくつかかけららを手にして、ちょっとした宝探しの気分を楽しめる。